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1940 LINCOLN  ZEPHYR EL-CLASSICO VINTAGE and ANTIQUES

”現代でも快適に乗れるクラシックカー”をコンセプトに、1930年代~1960年代のアメリカ車を中心に輸入、販売、レストア、カスタムを行っています

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1940 LINCOLN  ZEPHYR



 K藤 さん の  1940 ZEPHYR 進めて まして


ボディ 全体 にある、 腐食 した 部分 の 修復 と

リジット マウント から  ボディ マウント化 を 進めてまして


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Aピラー の 角度の 修正を 終え、 1番 内側の

骨材を 仮止め したら、 位置が 狂わないよう


ボディに 張り巡らせた 鋼材と 渡して 固定したら


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続いて サイドガラスの サッシ形状を 決めるため

ドアの スキンパネルの 加工に 進みまして


アメリカでの CHOP TOP作業で 加工されていた 


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Aピラーと Bピラーの 途中から 上と、 

腐りがあった ボトム部分を 切り取った、 


ドアの トップレール部分だけを 摘出しまして


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傷や 凹みを 修正して、 ドアに 取り付け しまして


この部分は 下手に いじられていない オリジナルの

形状が 残っているので、 それを基にして


2IMG_1091 (6)


そこから 上の部分を 新しい CHOPPED ルーフに

合うように 作ってきますが


御覧の通り、 まだ ルーフは 作り直して いません


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CHOP TOP すると、 フロントガラスや サイドガラスの

位置や 角度、 傾斜、 ルーフ面積が 変わっていますが


まずは フロント ガラスの 位置、 高さ、 傾斜が 決めると


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Aピラーの 角度、 形状が 決まるので、 次は それに 合うように  

ドアの Aピラー と ドアサッシ を 作らないと いけません

 
フロント ガラス と ドア、 ドア サッシ が 決まると


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あとは それらを つなぐように、 どう ルーフを 作っていけば

いいのかが 自然と 決まってくるという 流れです


先日 K藤さんに お店に 来て頂いた 際、 理想の ルーフの 

ラインの クルマの 写真を 見せてもらいながら


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作っていく ルーフの 最終 打合せ させて 頂きまして


「  解りました。  そのように 作ります 」  という 打合せ後

と 進捗 状況を 伝えるため  「  こんな 感じに なりました 」   


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と、 送らせて頂いた 写真が、 御覧の 窓枠の 型紙。。。。。。


きっと K藤さんは、 CHOPの ラインを 決めるときに よくみる

切った ルーフを あてがいながら、 「  もっと 低く 」  とか


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「  もっと 寝かせて 」  とか やってる 写真が

送られてくるかと 期待したかも しれませんが


型紙の 写真で どうも すみません。。。。。。


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しかしながら、 ドアの サッシを 作っていくときに

どんな サッシの 形状にするかで  


ルーフの 大まかな ラインも 決まるので


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CHOP TOP では、 この部分の 計測と 計算、 

設計 が 何よりも 大切な 部分なので


正確に 型紙を とって、 何度も 計算して 確認。


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ようやく 導き出した  ドアの サッシ形状と

サイドガラス、 三角窓の 形状でして


K藤さんから してみると、 「  うっ、 うーん。。。。。 」


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という 写真だったとは 思いますが、  その 計算、 設計が

きちんと 出来ていないと  写真のように


つじつまが あわなくなって、 ドアサッシは 御覧のような

   
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形 合わず、  角度 合わず、  チリ 合わず

建付け 悪く、  パテ造形 頼りに なってしまいます


そうならず、 カッコいい ラインに なるように


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計算 しつくしたのが  この型紙の 形状 でして


これまでの サッシは、 形が 全然 合わないので

パテを 盛りまくって ありまして


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パテを 盛って 形を 作るための 土台として

端材みたいな 物まで 溶接してあり、 


まさに フランケン シュタイン 状態 でして。。。。。
 

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そんな サッシ でも、 鉄板を 折り曲げて 複雑に 

張り合わせた 複合材なので


ゼロから 作り直すのは 超タイヘン なので


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いじられて ダメな 部分は 摘出して

使える 部分は  再利用したいので


端材 みたいなのは、 母材を 傷めないよう 摘出し


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サッシ の 表側の スキンパネル だけと、 

側面、 裏骨を 分離 しまして


型紙に 合わせて、 ガラスの 実寸大 と

サッシの 形状の  治具を 製作 したら


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サッシの 通り、  ガラスとの 建付けが 狂わないよう


治具に セット しながら、  使える 部分を 摘出した

サッシを 固定していくと、 足りない 部分は 解るので


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その 形状に 合うように、 新しく 鉄板を 切り出して  


カーブ や アール、 折り曲げを 再現しながら

製作して つないでいき、 作り直しが 完了


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どうしても 溶接して つないで いくと、 熱の 影響で 

歪みが 出てしまうので、 本溶接、 冷ましたら 


裏に ドーリーを あてて、 表から ハンマリングで 

丁寧に 歪みを 直していきまして


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今回、  最後の 歪み取りの 板金 作業も 見越して  

ドアを スキンパネルと 側面、裏骨に 分離する 行程に しましたが


分離 しないで CHOP すると、 隙間が 無くて

裏に ドーリーが 入らないので 歪みの 修正が 出来ず、


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TOP クォリティー や、 ベアメタルの 状態で 見せれるような

仕上がりにと なると、  避けて 通れない 行程でして 


最高の 仕上がりを 求めると、 作業も 妥協なしで タイヘンですね


VIVA !  S庭 道場  &  K藤 さん !!!!!!!!!!




[ 2019/09/27 09:55 ] 40 LINCOLN ZEPHYR *V12* | トラックバック(-) | コメント(-)