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故障と シナリオ EL-CLASSICO VINTAGE and ANTIQUES

”現代でも快適に乗れるクラシックカー”をコンセプトに、1930年代~1960年代のアメリカ車を中心に輸入、販売、レストア、カスタムを行っています

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故障と シナリオ




 EL-NINO


最近  過酷に 走らせてる せいか

お疲れのようで、  充電中。


クルマは よく  休んでくれて  結構ですが

オルタネーターの  発電まで  お休み中の  ようで、、、、、、


P6262321.jpg


スターターの 回りが 重く 感じ、  あれれ バッテリー  弱い?

念の為、 チャージテスト してみたら  やっぱり  ノー チャージ。


クランプテスター を 使い、  写真の ように 測りたい ケーブルを

クランプさせ、  流れる 電流値を  測定します。


バッテリーの 電圧変化で 測る方法も  ありますが、  それだけでは 情報不足。

発電状況や、  電気の 使用状況を  正確に 点検するには  電流値 測定が 必要です。


P6262322.jpg


エンジン 掛けて、 アイドリング状態での  電流値は   マイナス 6、08A。 
 

発電以上に  使用量が 多いと  マイナスに。

点検時  EL-NINO は、 ライトOFF  AUDIO OFF

他に 電気 使うと いったら、 点火系統 くらいでしょうか。


と いうコトは  発電してなくて、 バッテリーから 

電気 持ち出し なので  マイナス 6、08A。

 
P6262324.jpg


発電 してないのなら、  オルタ不良 でしょうか?

アメ車の オルタは  よく 壊れるから、、、、 なんて  よく聞きますし。

とりあえず、 オルタ  変えてみよ 。。。。



なんつって。  

まず、 何が 発電しない  原因なのか  しっかり 特定 です。


オルタ ハーネスの  L回路に 来る、  電圧を 測定。  

結果は  マイナス0,23V。  電気 来てない。


P6262325.jpg


同様に R回路も  測定。

こちらは 12,16V。


L回路に  電気が 来てないので、 オルタは 発電 始めなくて  正常。


オルタ以外に  原因が あるようです。


P6262328.jpg


KEYを ONで  点灯する  チャージランプ。


KEY ONでも  エンジン 掛かってないから  発電してません。

なので、 点灯 していて  正常。

エンジン 始動後、 発電を 開始すれば  消えますが

発電してないと  点灯 しっぱなしに。



EL-NINO、    KEY ONでも   エンジン掛けても  ランプ 点灯 しません。。。。。


P6282334.jpg


EL-NINO の、 L回路は GAGEの  インジケーター ランプを 経由するので

ランプの 球切れ  でも、 チャージ しなくなります。


球 点検、  切れてない。。。  チャージランプの ソケットまでは 電気 来てる。

と、いうコトは  アース回路に 切り替わる  L回路が

ソケットから  オルタ までの 間の 何処かで  断線。。。。



導通 確認しながら  追っていくと、  原因発見。 


ファイヤー ウォール部の  コネクター 接触不良。
 

P6282335.jpg


ココの コネクター、  差し込んでも  抜け防止の  ロック機能が ないので

振動などで  抜けてきます。

見た目では 解りませんが、 僅かに 抜けかかり   接触不良 起こしてた ようです。


また 抜けて こないように、  ビニールテープで 養生 しておきます。

もっと 良い 対策を したいトコです。  誰か 良い方法、 知りませんか?

 
P6282336.jpg


KEY ONで  チャージランプも 点灯するように なり、

エンジン始動で  チャージ開始。  ランプも 消えました。


P6292337.jpg


もりもり 充電 開始。


しばらく チャージ不良に 気付かず 乗ってたコトもあり

バッテリー 弱り気味。  しばらく 20A 程度の ペースで  充電。


バッテリー電圧も  14V以上に 復活。


P6292338.jpg


大したコトない  補修の ハナシで、  ツマラナイ 内容かも

しれませんでしたが


以前、 尊敬する 技能士に 言われた  コトバ。


「 故障には 原因が あり、  故障するまでには 予兆が ある。

  壊れるからには シナリオが あり、  それを 紐解かない コトには

  修理も  再発を 防ぐ 対策も  出来ない。 」



ごっつぁんです。   とても 為になる コトバ。  

直すことよりも、 原因を 解明するコトが  重要。


とりあえず  壊れたトコ 直したけど、 何故 壊れたのか 解らなければ

必ず 再発します。


きちんと 原因追求、  その上で 適切な 修理が 行えるのでしょう。


IMG_0970.jpg


DAICHI に  今の 仕事 始めた頃 言われたのが


「 パーツを 交換するのは  チェンジニア。 

  きちんと 点検や 診断、  修理できるのは  エンジニア。

  部品 交換するだけじゃ、  修理屋に なれねーぞ 」



そんなこんなで、 今では  1級整備士。  

DAICHI は 特級に  挑戦中。


常に まだまだ だなと、  感じさせられる 日々。

シナリオを 紐解ける エンジニアを 目指し、 

安心できる 修理を していきたい トコロです



TSU-君が  人生 底突き した 原因は

猛者揃いの FITでも、 解明 できて いませんが。。。。。


 


[ 2010/07/01 04:21 ] 59 CHEVY EL-CAMINO *EL-NINO | トラックバック(-) | コメント(-)