Ｍ本さんの 1940 ＭＥＲＣＵＲＹ ”ＢＲＥＥＺＥＥ”
アメリカから輸入した車両の不具合部分の修正と
好みにリメイクプロジェクトを進めてまして
ボディのファイヤーウォール上の部分と
フードの膨らみ、幅が合っていないので
どこがどう合っていないのか確認するため
ボディの形状を記録する計測器具を使って
記録した形状をフードに転写して確認したら
フード側がボディに対して狭まっているので
広げてあげないといけない事が発覚し
色々と広げる術を試みてみましたが
裏に補強用の骨が入っているので
このままでは堅くていう事をきかないので、
加工できる堅さまで強度を落とすために
裏骨を摘出することになりまして
フードの耳の折り返し部分に接合してある
裏骨を接合部分を切り離して摘出すると
フードの耳の強度こそ残りますが、
ベロベロなって、かなり柔らかくなるので
その状態にして、形を合わせていきます
フードの鉄板だけでなく、摘出した裏骨自体も
ボディの形状に対して狭まってしまっているようで
裏骨もボディに合うよう、広げる必要があり
過去に何らかの要因があって、内側に入ってしまったのか
はたまた、８２年前の製造技術だと、
今ほど精度が高くなくて、
このくらい合っていないものだったのか
どちらが正解なのかは解りませんが
いずれにしろ、ぴったり合わせておかないと
良いクルマにならないので
まずは裏骨とボディ自体がぴったり合うよう
計測器を使って、お互いの形状を確認しながら
あっていない部分の検証、それをどう合わせるか
方法を練りながら、修正を進めていきまして
裏骨は長くて大きいので、ハンマリングで
形を整えるにも、一人で持ちながら出来ないので
治具を作った上で、二人での作業となり、
持って治具に当てる角度を合わせる人、
当たりを見ながらハンマリングする人で
修正を進めていき、直したら計測器をあてがって
形状があってきたか確認し、良い感じになったら
裏骨をボディにあてがってチェックを繰り返して
裏骨の形状を直したら、次はフード本体に進みます
フードは塗装とパテが入っていて、そのままでは
ハンマリングや溶接が出来ないですし
鉄板の状態を直接見れないと、正確に把握できず、
どこが悪くてこうなっているのか解らないので
塗装、パテを総剥離していくこととなりまして
剥がす作業は、ガンガン削っていくとフードの鉄板が
熱を持って、伸びてベロベロになってしまうので
ただ剥がしていくのではなく、熟練工による
熱を入れないやり方で慎重に進めていきます
ＶＩＶＡ！ Ｍ本さん ＆ ＶＩＶＡ！ S庭道場！！！！！！！！！！
