M本さんの 1940 MERCURY ”BREEZEE”
アメリカから輸入した車両の不具合部分の修正と
好みにリメイクプロジェクトを進めてまして

一度オールペンして仕上がったボディは
アメリカで作ってあったサイドガラスの
作りが悪くて、手直ししたり

チョップした際の作りが悪く、ピラー周りを直したり
ボディとドアの長さが合っていないかったりで
ドアを加工したので、ドアは総剥離してもらい

ルーフやリアガラス付近に出てきた、塗装の弾き跡も
処理して、塗装をやり直してもらいまして
無事にボディの塗り直しを終えて、フィットに帰還

これから組み立てに進む予定でしたが、
戻ってきたクルマをよくチェックしていくと
トランクとフードに小さなクレーターと

トランクにパテ染みが出てしまっているのを発見。。。
新型IPHONEを駆使しても、写真に写らず伝わりませんが
屋内や曇りの日には気付かないレベルですが

晴れた日の紫外線下では目立つと思われるので
これは直さないと、、、、の状況になりまして
塗装を担当してくれたMりさんに連絡したら

トランクとフードは今回は塗り直ししておらず
そのパテ染みや極小のクレーターを直すには
過去の塗装やパテが悪さをしているのが原因なので

フード、トランクともに総剥離しないと直らないそうで
2年前に塗ったばかりですが、時間経過とともに
下地に反応して、後から出てくるようです。。。。。

総剥離からやり直しでも、やらないワケにはいかないので
どうせ剥離するなら、今の塗装がダメになっても
後ほどやり直すので、関係なくなりますので

トランクの左下が、どう建付けを調整しても
ボディに近くなってしまうので、
トランク側の角を少し削って小さくしていき

トランクの表の鉄板と、裏側の鉄板を合わせた
耳になっている部分なので
鉄板を削ると穴が開いて開いてしまうので、

溶接して接合したら、仕上げをして均しまして
反対側も同様に削ってチリを合わせて
カタチを整えて仕上げておきましたら

トランクヒンジはオリジナルが装着されており
スプリングが経年劣化で弱くなっているので
なんとか保持しているのが精一杯でして

閉める途中で手を離してしまったり、
トランクを開けている時に風が吹いたりして
閉める方向にちょっと力が加わったら

弱くなったスプリングではトランクの重さを
保持できなくなっているので
バーン!! と、一気に閉まってしまい

トランクやボディが曲がったり、凹んだり
塗装も割れたりする恐れがあるので
トランクヒンジを再生しておきたいと思います

1940マーキュリーのトランクヒンジはリプロ品がなく
当時物のデッドストックを見つけてくるほか
新品を手に入れることは出来ないようですが

デッドストックは探しても見つからないので
形状の似ている他車種のリプロ品の新品を
用意して、それを加工していくことになり

用意したヒンジはmスプリングとヒンジ形状が
限りなく近いのですが、アームの長さが異なるので
長さが合うように切断して、端の形状を整えていき

トランクに取り付けするブラケット部分は
角度や寸法が全然異なっているので
加締めてある部分を分解して、ブラケットを摘出

ブラケットは元々付いていたオリジナルの
ヒンジから摘出して移植することにして
連結部分は穴径が異なるので、それに対応する

加締めるのではなく、Cリングで固定、
分解できる構造で連結ピンを設計し
旋盤でステンレスの棒から削り出しまして


クリアランス調整用のスペーサーも同じく
ステンレスで削り出していき
ピンの頭をポリッシュして見栄えも良くしたら

トランクヒンジのコンバージョン加工が完了。
ボディとトランクに組み付けされ、新しい
スプリングで保持力も抜群になりました
VIVA! M本さん & VIVA! S庭道場!!!!!!!!!!