1948 CHEVY FLEET MASTER CONVERTIBLE　EL-CLASSICO VINTAGE and ANTIQUES

　1948　FLEET MASTER　CONVERTIBLE


７４年前のクルマですが、快適仕様へ

アップデートする作業を進めてまして




ハイドロの乗り心地を良くするために


出来るだけコイルの巻き数と長さを

多く仕込めるように加工し





ロワーアームのコイル受け部分を摘出し

位置を下げる構造で作り直しへ


アームとコイル受け部分をつなぐ部分は





2ｍｍの鉄板を球体状に成型していき


溶接の熱歪み対策で、分割して作った

下げ底部分を接合する本溶接は





チューブラーアームに仮付けした状態で

本溶接したのち、下げ底部分を摘出


下げ底部分だけにして仕上げしたら





コイル受けの位置が下がって、コイルが

深く入るようになった影響で


コイルとチューブラーアームが近い部分が出来て





車高調整時にコイルがたわんだ時に

僅かですが、干渉する恐れがあるので


コイルを避けるようにチューブを加工へ





コイルをよける形状にパイプを切開していき


強度がいる部分なので、そこを埋める鉄板を

切り出して、しっかり溶かし込んで溶接





溶接跡を綺麗に仕上げたら、コイル避けの

ノッチ加工が完了し、コイル受けの


コイルがはまる部分も、車高調整時に





コイルがたわんでも、はずれてずっこけないよう

コイルがはまる筒部分の高さを増しておき


コイルが回ってしまわないよう、ストッパーも製作





チューブのノッチ加工、コイル受けの延長と

回り止めの加工を終えたら


ボールジョイント、コイル受け、ブッシュの位置が





狂わないようと、溶接の熱歪みが出づらいようにと

作っておいた定盤と治具セットに


コイル受けとチューブラーアームをセットし、本溶接





片側のアームは、ボールジョイント位置が

製造誤差でしょうか、4ミリずれていたので、


この段階で、そのずれも修正しておきまして





ロワーアームの下げ底加工が完了


加工前のアーム位置と、加工後のアームに

コイルを入れて比べてみると、





約1.5巻分、コイルを長く組めるようになりまして


これだけの大加工をしても、僅か1.5巻ですが

良いクルマにするには避けられない加工です