1948 FLEET MASTER CONVERTIBLE
７４年前のクルマですが、快適仕様へ
アップデートする作業を進めてまして
計測した結果、ラジエーターのコアサポートが
歪んでいたので、外傷を探すも見当たらず
事故などで押されたりして歪んだわけではなさそうで
当時の製造技術だと、これくらいの歪みが
あるものなのか、よく解りませんが、、、、
片側に寄っていたのを正確なコの字に修正し
取り付ける際に固定ボルトを締めると
土台部分が潰しながら寄っていくので
土台が潰れて、前傾してしまっているのも
直していきます。土台の潰れた部分は
一度鉄板を切開して切り取ったら
平らに直して組み戻していきますが
切開してみたら、補強で一枚鉄板を貼って
袋状になっている構造の内側が錆だらけ。。。
ここは、ラジエーター液が溢れたり、
ラジエーター液を補給するときにこぼすと
下に伝って、ここに流れてきますが
補強で１枚板を貼って袋状になっているので
水抜きの穴こそあるも、排水しきれず
錆びてくるのと思います
大抵のクルマは、ここがサクサクに腐ってるので
腐食しやすい部分なのと思います
塗装されている側面も、なんだか違和感があり
嫌な予感あするので、塗装を剥いて確認したら
パテが出てきたので、なんだか適当に直して
パテでごまかしてある予感が、、、、、
パテも除去したら、補強で外から鉄板を貼ってある
袋状になっている部分の側面も腐って
以前に補修した跡が出てきましたが
袋になった隙間の部分には錆びがびっしりで
中から錆びが出て、腐食した側面の鉄板は
上にもう１枚鉄板を貼って、蓋をして
おしまいにした跡が出てきまして
袋状の隙間に錆が発生して、周辺も錆びて
コアサポート本体の鉄板にも浸食。。。。
アメリカで以前にレストアされているクルマで
丁寧にレストアしてあり、フレームはパウダーコート、
ボディもどこを見てもコンディション抜群のクルマですが
コアサポだけは御粗末な処理がされていたので
レストアとは別の時に、誰かが適当に直したのか
もともとボディはコンディションが良かったので、
レストアした人の腕はイマイチだけど
他に修復する部分がなくて済んだので
コアサポだけ、仕上がりが悪かったのか
どうか、前者であってくれますように。。。。。
上張りしてあった側面の鉄板は、両側ともに摘出し
新しい鉄板で、同じ形状のパネルを製作
コアサポ本体にできた小さな錆びの穴は、
肉盛りして全ての穴を埋めて処理し、
コアサポートをフレームに固定する部分は
錆びの浸食は軽度だったので、
錆びを落として凹み、歪みを修正したら、
底面に組み戻していき
袋状にして中空の構造だと、コアサポを固定する
ボルトを締めていくと、また中空部分が潰れながら
寄ってきてしまうので、潰れないように
補強の鉄板を入れて、対策を施しておきまして
鉄板を貼ると、袋状になってしまう内側は
アクセスできるうちに錆び止め処理し
摘出したパネルや新規製作したパネルを仮付け
問題ないことを確認したら、溶接の熱で
歪みが出ないように全周を本溶接して
溶接跡を仕上げたら、コアサポの歪み修理と
底部分の腐食修理、固定ボルト締め付けによる、
鉄板の歪み、潰れ対策が完了です
VIVA！ S庭道場！！！！！！！
