CRAGAR スターワイヤーホイール
既にCRAGARが 製造を終了してしまい
残存数が減る一方で、入手が困難なので

リムに傷が付いたり、錆が出たスターワイヤーは
いつかリクロームやレストア出来るように
ハブを摘出して、保存してまして

もうすぐ天井に届く勢いですが、
使うのはまだまだ先にして
今回は10年前くらいだったでしょうか、

TRUE SPOKE社が リプロ品を作って売り出したけど
製造したのは 15インチの STDリムのみで
それも僅か数年で製造を辞めてしまった物を使用

クレーガーが製造していた頃のスターワイヤーは
ハブ周りがアルミの鋳物だったので
アルミとメッキの相性が悪く、ブツが出たり

アルミの部品が割れたりしましたが
リプロダクションする際は、そこを改善し
ハブを鉄製の機械加工品になり

強度、精度、メッキを向上させてあるので
今回はそれを使って、コンバージョンへ
リプロダクションされたけど、もう入手できなくなり

リプロダクションだけど、今となっては希少品で
品質も向上している方を使って
15x7 STDだったものを、とてもリクエストが多い

14x7 リバースに変更していきます
新品のリプロダクションのスターワイヤーは
アウターからセンター部分を摘出していき

リム屋さんに特注して作った14x7 リバースの
新品アウターと組み合わせていきます
新品のアウターを計測すると、製造誤差の範囲で

どのアウターも微妙に寸法が違い、
全部に個体差があるので
センター部分をはめ込んでバランスが出るよう

アウターを1本づつ計測して、それに合うよう
センターの外周を旋盤で削っていき
ぴたぴたのはめ合いで入るように加工しまして


アウターにはめ込むと触れなくなる部分は
水が入っても錆びないように
この段階で錆止めを塗っておきまして

センターの加工を終えたら、治具を使い
アウターをはめ込んでいき
バックスペース位置を合わせたら

振れとバランスを計測しながら
点付けで固定していきまして
点付けすると、引っ張られて位置が変わるので

ダイヤルゲージで確認しながら複数個所を
点付けしていき、仮止めが完了
この後、本溶接する際にスパッタリンクが

リムやスポークに付着してしまわないよう
3Mのスパッタ養生シートを張って、
その上にガムテープも貼って対策したら

電動で一定の速度で自動で回転する
ターンテーブルに載せて本溶接していきます
今回製作する、14x7 リバース以外にも

14x6 リバースや、センターがパンタイプの
激レア スターワイヤークラシックのリバース品なども
製作を進めてまして、そちらも完成が楽しみです