T江さんの 1956 BELAIR CONV、
プロジェクト 進めてまして
アメリカで凹みを修理しポリッシュを終えてあった、

オリジナルのレストア済モール類がついてるので
綺麗でビシッとしてて、問題ありませんが
ショーカーレベルに仕上げ直しを進めてまして

ステンレスのモール類は、レストア済なりに光っていますが
そこからさらにバフを掛けて、鏡面レベルまで
仕上げていく作業を全モールで進行中

レストア済といえども、作業した人や
予算によって、どこまで綺麗に仕上げるか
レベルが全然変わってくるので


ショークォリティーなどのレベルで
しっかり仕上げてある場合は
買ってきて、そのまま使えるかもしれませんが


レストア済というだけだと、ショーカーには
そのまま使えない場合も多いと思います
今回も、ポリッシュのレベルがそれなりなので

鏡面レベルまで磨いていきますが
磨き上げるレベルがそれなりなら
小さな傷が残っていても目立たないので


傷を取りきらずに磨いて仕上げてあるので
ステンレスの目地レベルの擦り傷などが
取り切っていないまま残っているので


鏡面レベルまで磨いているうちに
深い傷が浮き出てきてしまうので
それなりにポリッシュして仕上げてあっても


後々浮き出てくると、最初に戻ってやり直しになるので
手間が掛かりますが、荒砥ぎからやり直して
鏡面レベルにいけるよう、粗い傷や深い傷を消していき



中研ぎ、仕上げ、鏡面と、4段階の工程で
ポリッシュ作業を経て、ショーカーで使える
レベルまで仕上げていきます


レストア済で大きな凹みや傷を直して
ポリッシュしてある段階のモールと
鏡面レベルまで仕上げていくと、

ステンレス特有の、白くくすんだ色から
くすみがとれて、濃く変わってきまして
光具合も色味も、全く別物になってきまして

フロントガラス周り、サイドガラス、
サイドモールの鏡面仕上げを終えて、
リアの幌の淵のモールに進みまして


このモールには、コンバーチブルトップを
開けて走る時にブーツを被せるので
ブーツを取り付けるホックが付いていまして

ホックが付いているままだと、バフ作業の
邪魔で綺麗に磨けないので
ポリッシュ作業の妨げにならないように

ホックをモールから摘出し、ポリッシュ作業を
終えたら、新しいホックを付け直しとなり
加締めて取り付けてあるホックは、

モールを痛めないように揉んで摘出しまして
クオーターパネルのモールと接続する
部分は、太さが変わる複雑な形状なので

プレス成型の構造上、1本物では
成型できなかったようで
2つのモールを途中でつないでありますが


左右ともに繋ぎ目が割れてきており
以前、レストアした際にバフで磨いた際に
薄くなって割れたのと思われ

周囲も全体的に薄くなっているので
溶接すると熱で歪みが出てしまい、
修正しても取り切れなかったり


穴が開いてしまったりするリスクが
非常に高い状況でしたが
経験と、経験に基づく勘で、攻めまして

溶接する際の電流値は”8A”という
超低電流で、なおかつ
スパーク時間は0,5秒以内で溶接し

熱歪みや穴が開かないよう対処
溶接跡を仕上げたら、荒砥ぎから
ポリッシュ作業をやり直していき


モールのクラックの修正が完了しまして
写真はまだまだ、ポリッシュ途中の
段階ですが、溶接の熱歪みによる


ウネリが出ていないのを確認して
この後、鏡面レベルまで磨き上げていきます
VIVA! S庭道場! VIVA! T江さん!!!!!!