M本さんの 1940 MERCURY ” BREEZEE ”
アメリカから 輸入した車両の 不具合部分の 修正と
好みに リメイク プロジェクトを 進めてまして

ヒンジのガタが無くなり、ドア落ちしなくなると、
ドアと一緒にサイドガラスの窓枠の位置も
これまでより上に上がってきたので

窓枠とドアのクリアランスが無くなり
ボディ側の枠に当たるようになりまして
窓枠の位置を下げて当たらなくするため

ボディ側のドアの開口部についている
ウェザーストリップを取り付けるトリムを
チョップした際、ボディ側の開口に合わせて

加工してあったのを、形が合っていないと
仕上げの処理がイマイチだったのを修正し、
それに合うように窓枠も、形状と、平行を修正

そうすると、これまでよりも窓枠が低くなり
今度は窓枠に三角窓が収まらなくなり
三角窓自体の加工も必要になってきまして

写真を見ると、三角窓の窓枠が
サイドガラスの大枠に当たって、窓枠内に
収まらなくなったのがお解り頂けると思います

サイドガラスの大枠と、三角窓の窓枠の間には、
開閉する三角窓の窓枠との間に
ウェザーストリップが入るので

ウェザーストリップを取り付ける枠があり
枠も大枠の形状が変わったのに伴って
これまでよりも低い形状に変更しまして

雨漏りや、走行中に風切り音がしない
建付けに作っていくために
その枠と、三角窓の間に取り付ける

ウェザーストリップの厚みを考慮し
変更するべき、三角窓の枠を形状を検証。
三角窓の枠も、これまでよりも寝かせて

低くす作り直さないといけないので
どうせ作り直すなら、それに合わせて
これまで作り悪くて、きちんと開閉しなかった

三角窓の開閉機構も修正していくことにして
現在の窓枠類と、直すべき形状を検証し
テンプレートを製作しまして

それに窓枠を合わせて確認しながら
加工を進めていきます
三角窓の窓枠は、カーブのラインが先端の方から

合わないのを直していかないといけないので
窓枠を切断して、新しいアーチ形状に合うように
これまでよりも低いカーブに変更していきます

これまでのアールを細切れに切って繋ぎ直すと、
つなぎ目のアールが合わなくなり、繋いだ部分が
カモメのような形になってしまうので

スムーズなアールになるように繋げるため
窓枠のアールを直しながら繋いでいき
これまできちんと開閉できなかった開閉機構は

三角窓を開けると、窓を回転させる軸の
上と下の支点の角度が合っていないので、
途中から突っ張って、無理して開かなくなってまして

チョップすると、三角窓はこれまでよりも低くなり
上側の支点の角度も寝てくるのですが
小さくて精密な支点の部品を、角度を変えるように

緻密な計算と、加工するのはとても難しく、
BREEZEEも、アメリカでチョップした人が加工を諦めて、
出来る限界での仕上げになっていたので

窓枠のアーチ形状の変更に伴って
支点部分も細切れにして、正しい角度に変更
今回は支点部分の部品の素材がステンレスだったので

オリジナルを切断して、溶接し直し
切って角度や構造を変更したのち
ポリッシュすれば、加工跡が解らないよう

綺麗に仕上げることが出来ましたが
クルマによっては支点部分のパーツの素材が
アンチで溶接が難しかったりするので

チョップしたクルマのサイドガラス製作は
ここの支点部分の加工も肝になってきます
下側の支点に合わせて、上側の支点の位置と

角度が合うように加工し、加工跡もバフを掛けて
ポリッシュして綺麗に仕上げしまして
三角窓の形状変更と、開閉機構の加工が完了

純正で三角窓がこれ以上開かないようにという
限界位置のストッパーが付いていますが
そこまでスムーズに開閉するようになりました
VIVA! M本さん & VIVA! S庭道場 !!!!!!!!!!