Y崎 さん の 1958 IMPALA COUPE
クルーザースカートの 尖り過ぎのプレスラインを
緩やかな山型に 直しまして
続いて、クルーザーモール、スカッフパッドとの
マッチングは ぴったりですが
スカートとのフィッティングが良くないので修正へ

モールとスカートの建付けは、後ろ側から合わせて
モールと、スカッフパッドの、建付けがいいところで
合わせてみると、スカートの前側の面積が、
約1インチ、足りませんけど!?の刑。。。。

モールはメッキを掛かて 仕上げてあるので
スカートの形に合うように曲げようとすると
メッキが割れて、剥がれてしまいますし
モールの断面は、両側に耳が付いた

カマボコ状なので、固くて曲がりづらく
無理すると折れてシワが入りますので
モールを加工するのは、非現実的
リプロのスカートは、ボディとの建付けを確認すると、

前側の縦方向が、ボディのカーブと合わずに浮くので
それを合わせる板金も必要なので、スカート側を加工し
モールとスカッフに合うようにしていくことになり
加工する部分の耳を切り取って、強度を落としたあとに

角を一度起こして平らにして、平面を増やしたあとに
曲げ直して、ピークをずらしていき
最後に足りなくなった部分を継ぎ足す技法で延長。

何のこっちゃ!? と、思う方も多いと思いますが、、、
平ら部分で切って、足りない部分を足せば簡単ですが、
ボディの平らな部分を、手で押すとペコペコするように

平らな大きな面ほど 強度が無いので
溶接の熱で、縦にも横にも歪みが出てしまい
あとで歪みを取りきるは、不可能、、、、


そうならないように、先の技法で板金したので
平らな面に溶接跡がないのがお解り頂けると思います
先端部分を延長して、足りなくなった下側の耳部分は


鉄板を切り出して、折り曲げてある角を
再現するように作ったら
足りなくたった部分に溶接して、接合。

続いて、フラットバーをベンダーを使って
折り曲げたら、折り曲げた角を残して
角を残した両脇と、中央部分で切断しまして

角を残した両側は、スカートの先端のカーブに
合うようにシュリンカーで曲げていくと
延長した形状に合う、耳部分が出来まして


切り出した鉄板をそのまま接合すれば簡単ですが
角どうしが突き合わさった状態になり
直角になってしまい、溶接跡を仕上げるために


角を削っていくと、肉厚が薄くなってしまい
強度が弱くなってしまうので
曲げた断面を残して、そこと接合することで


切断面どうしを しっかり突き合わせて
接合できるので、溶接跡を仕上げても
肉厚が薄くなることがなく、強度が落ちませんし

角がなく、滑らかな仕上がりになるので
見た目も綺麗で、周囲とも馴染みます
溶接は、金属どうしを接合することが出来ますが


どう付け合わせるかで、強度も仕上がりも変わり
自動車では、強度の必要な重要な構造部分では
溶接のやり方一つで、命取りになりますし

外板の溶接では、歪みを出しづらい部分、
技法で溶接すれば、後の面出しで使う
パテも薄く済んで、ハリボテにならずに済みますので

付いてればいい、、、、という溶接は
命を乗せて、公道を走る自動車では
許されませんので


溶接も” 付くように付ける” ではなく
”付けるべくように付ける” ですね
VIVA ! S庭 道場 !!!!!
VIVA ! Y崎 さん !!!!!!!!!!!