CRAGAR スターワイヤー ホイール
既に CRAGARが 製造を 終了したので
残存数が 減ってくる 一方でして

10年前くらいだったでしょうか、 TRUE SPOKE社が
リプロ品を 作って 売り出したけど
製造したのは 15インチの STDリム のみで

ハブや スポークの 形状が オリジナルとは だいぶ 違い
ハブも 鉄製だったので 超ヘビー級、、、、、
それも 僅か 数年で 製造を 辞めてしまったので

再び 暗黒時代に 突入し、 依然 入手困難で ございます
そんな スターワイヤーが FITには 山ほどあるのは
もう 皆さま 御存じの 事と 思いますが


そんな 貴重な ホイールが 山ほど あっても、
全然 売れないのが 悲しいところで、、、、、
FITの みんなには 不良在庫で 煙たがれているので

「 そろそろ、 中国人が 爆買いしに 来るはず 」
と、 言い張ること 数年、、、、、、
首と 乳首を 長くして待つも、 爆買いブームも 過ぎ去りまして

そろそろ スターワイヤーを 回して、 発電でも
はじめようかと 思う、 今日 この頃です
そんな スターワイヤーを 注文してくるのは

SNSで 簡単に 世界に 発信できるようになった お陰で
もっぱら 海外からの 注文ばかりで
今回も オーストラリアから、 14x7 REVの 注文で

昨年 12月の HRCSに 合わせて 来日がてら
15x7 REVの NOSを 持ってくるので
それを 14x7 REV化 してほしいという オーダーで

重い ホイールを 手荷物で 持ってくる というので
駅まで 迎えに 行ったら、 スーツケースや
段ボール にも 入れず、 ホイールを 裸で 抱えて

夕方の 満員電車に 乗って やってきまして、、、、、
良く 言えば ” 行動力の ある人 ” と、
” 頭の おかしい人 ” は、 紙一重ですね。。。。。


そんな 紙一重 オージーから 預かった 15x7 は
アウターを 壊して センター部分を 摘出し
14x7 REV用の 新品アウターに セット しますが

15インチ用の センターは、 そのままでは 14インチの
アウターには サイズが 合わず 収まらないので
熟練 旋盤工の A田くんに アウターの 内法を 計測してもらい

センター部分の 外周を 旋盤で 削ってもらい
新品アウターの 内径に 合わせてもらいまして
削った部分と、 センター部分の 外周部分は


錆び止め処理を してから アウターに はめ込まないと
後々 錆びが 出てきて しまうので
鉛 99%の 強力な 錆止め、 ローバルを 塗りまして


錆び止めが 乾いたら、 新品の アウターリムに はめ込み
クレーガー スターワイヤーの 図面に 記載されている
寸法に 従って バックスペースを 合わせたら

160km で 走っても、 振れが 出ないように
数方向から ダイヤルゲージを 使って 位置出しし
100分の 1ミリ 以内の 精度で 芯出し しまして

位置が 決まったら、 溶接の熱の 影響を 考慮しながら
まずは 点付けで 仮溶接 しまして
センター部分と アウターの 位置を 固定したら

手で 溶接していくと、 溶接ビートに ばらつきが 出たり
均等な 円状に ならなかったり するので
今回も MERC9の K藤師範に お願いして

電動で 一定の速度で 回転する ターンテーブルに
ホイールを 固定してもらい、 回転させて 送りながら
センター部分と アウターリムを 本溶接して もらいまして

自動送り装置を 使い、 一定速度で 均一に 溶接していくと
強度や 熱歪みに ばらつきが 出たり、 重量バランスへの
影響も 少なく 接合することが 出来まして

クロームが 掛かっている 上から 溶接するので
溶接の 溶け込みが 悪くならないように だったり
クロームが 傷んで、 見栄えが 悪くならないように

もちろん、 180kmで 走っても 問題ない 強度に なるよう
溶接の 電流値や 送りの 速度などを 導き出す
知識と 溶接技術が あってなので 頼もしい限りです

本溶接を 終えたら、 溶接ビートを
そのままに すると 錆びてしまうので、
ここにも ローバルを 塗って 処理し


これで 15x7 REV から、 14x7 REV への
コンバージョン作業が 完了しまして
輸送中に 傷つかないよう、 しっかり 梱包して

オーストラリアへ 発送しまして、 無事 任務 完了。
次は ダイアモンド スポークを 14x7 REV化かな
VIVA ! S庭 道場 ! VIVA ! K藤 師範 !!!!!