1959 IMPALA CONV を レストア している
H田 さん から 連絡 が ありまして
ボディ、 フレーム を サンドブラスト 処理 して

現在、 ボディ ショップ で 塗装 を 進めているそうですが
フロント バンパー の 下に付く、 バランス パネル を
固定 する ブラケット が 片側 欠品 してるそうで

アメリカ で 探したけど 見つからないし、
60年 も 前の 中古品 を 見付けた ところで
どうせ ボロボロ なのに いい値段 するだろうから

欠品 してない方の 現物 を 送るから
同じのを 左右分 新しく 作ってくれない?
とのことで 品物が 送られてきまして
現物 を 計測 すると、 厚さ 1,6mm なので
薄くて 軽い バランス パネル を 支える 程度なら
同じ 厚さの フラットバー を 曲げて 穴 開ければ

じゅうぶん 強度的 には 耐えられますし、
潜って だいぶ 覗きこまない限り
表からは 見えない 部分に 付く物なので

簡単 に 安く 作れますが、 極上 の クルマ を
しっかり レストア してる 最中 なので
忠実に オリジナル 同様 に 作り込む 必要があり

型紙 と 曲げる 度型 を とったら 同じ 厚みの 鉄板を 切り出し
幅 を 合せて 両サイド を ベンダー で 折り曲げまして
折り曲げた部分は オリジナル と 同じ 高さに カット。

度型 に 合せて 曲げていく 際、 そのまま 曲げると
耳部分 が 折れたり、 鉄板 も 歪んでしまうので
内側 と 外側 から、 4,5mmの 鉄板 で 挟んで

潰れないように 保持 しながら、 厚い 鉄板 ごと
プレス機 で 曲げて いきまして
度型 通り に 曲げ終わったら、 厚い板は お役御免。。。

たった 2つの 板を 綺麗 に 曲げるためだけに
こんなに 大量 の 分厚い 鋼材が 使い捨てられまして、、、、、
” あたかも オリジナル ” は 簡単 には いきませんね

それでも 曲げた部分 の 耳は 少し 歪むので、 ハンマリング で
綺麗に 板金 し、 オリジナル と 同じ長さに なるよう 切断。
その後、 位置 を 合せて 穴を 開けたら 完成 と なりまして

鉄 は 曲げると 引っ張られて 伸びるので、
先に 長さを 合せて 切っておいたり、
穴を 開けてから 曲げると、 伸びた分 長さ が 変わり
長さ も 穴位置 も 合わなくなる 可能性 が あるので
物作り は、 金属 や 加工の 特性を 踏まえた、
適切な 加工手順 で 作られて いきまして、
やっぱり 熟練 の 職人さんは ゴイゴイスー です