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熱 帯 夜 EL-CLASSICO VINTAGE and ANTIQUES

”現代でも快適に乗れるクラシックカー”をコンセプトに、1930年代~1960年代のアメリカ車を中心に輸入、販売、レストア、カスタムを行っています

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熱 帯 夜

 
 今日は 今年一番の 暑さ、、、、 夜でも 28℃から 下がらず。

そんな日は、 涼しい室内で 作業したい。

なもんで、 本日は H野さんの WAGONの ゲージの 修理


 現在、オリジナルの GAGEが 付いています。
今回の リメイク後も、 今まで通り オリジナルの ゲージで イキマス。

50年前のゲージが キッチリ作動するって 格好いい、、、、、
オリジナルをキッチリ リビルトして、 高い精度で 作動させて見せます。
後付けの ゲージなんか ゼッタイ付けません。 

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 しかし、 現在 水温計、燃料計が 正常に 作動してません。

そのかわり、 奇跡的に 時計は 作動。 
この年式で キチンと動く 時計は 貴重だそうです。 
確かに、考えてみれば 50年前の時計ですから、 お爺ちゃんの形見なんかと カワリマセン。

自分のエルカミも、 時計は 残念ながら 作動してませんでした。
アメリカでも、動く時計は 見つからず、 合計3個から 使える部品を集めて 修理しました。
キチンと直せば、1ヶ月で 誤差は 1~2分。 50年前の クォーツも ナメタラ イケマセン。


 今回、 スピード、水温、燃料計、時計を メーター屋に 持込んで 点検して もらいました。

隣町にある、 老舗メーター修理屋 「 諏訪メーター商会 」
自分のエルカミや、 他のクルマでも お世話になっており、 
今回も 再び 熟練の職人の チカラを 借りに 行きました。

専用のテスターにかけ、 作動と 精度の 検査。    その後、誤差の修正や、メンテナンス。 

これで 50年前のオリジナルでも、 精度、信頼性の 高いゲージに 生まれ変わりました。

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 その後、 FITに 持ち帰り PAINTや レンズ交換。

メーター屋でも やってくれますが、 自分で出来るコトは やります。

ゲージの 指針も、色が あせてるので PAINT。
メーターのケースも、 ブラスト後 オリジナルと同じ シルバーに PIANT。

 レンズや、メーターパネルは リプロダクションで 新品が出ます。
今回、パネルの程度は良いので、 レンズだけ 交換。
以前、ACEから 譲ってもらった 新品があったので ここで活躍して もらいます。


 ハイビーム警告灯、 ウインカーランプの レンズも ばらして よく清掃。

このレンズが 曇ってると、 点灯時暗く ミスボラシイ、、、、、

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 燃料計は、 メーター屋の テスターでは 対応できず、、、、。

アメリカの 65年以前のクルマは、 燃料センダー(センサー)の 抵抗値が 0~30Ω。
66年以降は 30~100Ω。      現代の クルマのコトは 知りません、、、、


 0~30Ωというと、 超 LO レンジ。 現代のテスターをもってしても 計測は 困難。

なので、メーター屋での テストは 出来ず、、、、、  自分で やります。
自分のクルマでも 散々やったので、 要領は 完璧な ツモリ・・・・・・

 イロイロな、可変抵抗器が ありますが 0~30Ωという レンジのものは
他産業を 含めて、散々探すも 見つかりませんでした。

なので、59年用の 燃料センダーを テスト用として 購入し、持ってます。 また 活躍するコトに。

クルマにつけずしても、 燃料残量の具合を再現し、 燃料計が 連動するか テストできます。
燃料計も、 調整が効くので キチンと 連動するように SETし直します。

ついでに 弱い アース系統も 強化しときます。

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 50年前の クォーツも、 御覧の通り。 
スバラシイ過ぎる 輝き、 とても50年前の モノとは 思えません。

50年間、動き続けた 時計も、 今は 一休み中。

熟練の職人の 手で、 ばらされ 良くない部品は 作り変えられ そして 組戻される。
新しく作るのではなく、 あるモノを 直す。  それは 新しく作る2倍の 時間が掛かる。
そこに職人の PRIDEが 注ぎこまれ、 そして、また 動き出す、、、、。
 
 取り付けて、 電気入れるのが 恐れ多いくらいの 仕上がり、、、、。 職人の PRIDE

 そんな PARTSで 作っていく。 俺達の PRIDE

 そんなプロセスのある、PARTSが 付いている。 オーナーの PRIDE


              SPECIAL THANK’S  諏訪メーター商会!!!!

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 磨いたトリムも 組み付けて、 完成。 

ODOメーターも、 せっかくなので 戻して 0マイルスタート

テスターかけた分、進みましたが 0からなのは 気持ちイイ。


 こんな感じで、各ゲージ 組み立て完了。

取り付ける日が 待ち遠しい、、、、、、。



バラされた、他の PARTS達も、 組み付ける前に 同様の 道を 歩みます。

50年という 歩んできた 長い歴史。 膨大な PARTSの数。 

それらの再生に関わる 沢山の 人達。 

一台の クルマを仕上げるには 沢山の物語が 生まれます。
そうして仕上がる クルマは、 みんなの・・・・・・・・・


   LIFE STYLE & PRIDE! 




[ 2009/07/14 08:05 ] 59 CHEVY NOMAD | トラックバック(-) | コメント(-)